免許取り消し「欠格期間」にできることは?

次の免許取得に向けて準備すること

運転免許が取り消されると欠格期間が発生します。

再取得に向けてこの期間にできることを紹介します。

うまくやれば欠格期間が終わってすぐに免許をとることができます。

何もしないと再取得が大変になるかもしれません。

できるだけストレスなく再取得するコツも紹介しますので、最後までご覧ください。


欠格期間とは運転免許試験を受けられない期間ですが、教習所に通ってはいけないということではありません。

教習所もある程度の時間がかかるので、欠格期間が終わる前に教習所に通いましょう。


教習所を卒業すると「卒業証明書」をもらえます。

免許試験のうち技能試験が免除になる書類で、有効期間は1年です。


他に取消処分者講習を受けなければなりません。これは免許センターや一部の教習所で受ける講習です。

この講習を受講すると「取消処分者講習終了書」が交付されます。

有効期間は1年です。

教習所によってはこの講習の受講予約をしていないと入校できないことがあります。


この二つの書類が欠格期間開けに揃っていればすぐに再取得できます。


ということで欠格期間の後半でまずは取消処分者講習を予約し、次に教習所に申し込むという流れになります。

教習所を卒業したときに「取消処分者講習終了書」の有効期限が十分残っているように注意してください。

教習所は学科が大変?

教習所では免許を持っていない方と全く同じ教習を受けます。


運転操作に癖があったら直さなければならないし、安全確認など基本から全て覚えます。

ですが、初めてハンドルを握るのとは全然違いますので、技能教習は大丈夫だと思います。


問題は学科教習です。交通ルールや安全運転に関する知識などについて受講します。

これがなかなか大変で、もう十分知っている交通ルールなどを繰り返し聞く授業を20時間以上こなさなければなりません。

また一気に受けることは難しく、毎回時間を合わせて通学する必要があります。


さらによく聞くのが受講時の気まずさ。まわりは学生さんだらけの教室の中で明らかに年齢の違う自分がポツンと座っている状況に耐えられないと言います。


技能教習は二輪とかトラック・バス関係の方もいるのですが、学科教習は初めて免許をとる方だけなんですね。


これをできるだけ回避する方法については後半でお伝えします。


教習所通いもなかなか大変なようです。

賭けではあるが・・一発試験は?

ところで教習所以外で免許を取ることもできます。
それは一発試験です。


一発試験とは都道府県ごとに設けられた運転免許センターに行って直接免許試験を受ける方法です。


受験手数料は一回につき3000円~4000円くらいで、少ない回数で合格できれば教習所と比べとんでもない安い金額で免許を取ることができます。

ちなみに教習所での普通免許取得費用は30万円くらいです。


ただ一発試験にはデメリットがあります。


一つは合格率の低さ。


技能試験では運転免許センターの試験官が担当しますが、とても厳しいです。


最低限のコース案内や試験課題の説明などを聞いて、そのまま試験開始。

運転操作が正しくできるだけでなく法律に従っていないとダメ。

安全確認はやりかたと行う時期も細かく決まっているので、私たちがイメージする運転では100%受かりません。


また不合格になってもその理由をすべて説明してくれることはほぼないので、次はどこに気をつけて受験すればよいかわかりにくいです。

合格するためにどうしたらよいか自分で調べる必要がありますね。


もう一つのデメリットは連続して受験できないこと。


一日に受験できる人数が限られているので、不合格になったからまた明日受験ってことはほとんどありません。

地域によっては月に2回ぐらいしか受験できないこともあります。


次回はいつ受けられるのか分からない、そしていつ合格するかわからないという不確実な要素が多いので、スケジュールに余裕がある方ではないと、難しいですね。

さらに仮免許がある車種は路上練習が必要なこともデメリットになります。


路上試験のある普通・準中型・中型・大型・二種免許は、先に仮免許を取得しなければなりません。

そして路上試験を受ける前に実際の道路で何時間以上練習しなければいけないという規則があります。


誰かを隣に乗せてその指導を受けながら路上練習をする。その内容を記録して提出する。

まさに教習所みたいなことを自分でやるのですが、車を用意し誰かの手を借りなければならないので大変ですね。

気まずい「教習所の学科」

こうなると、取消からの免許復活は教習所一択になりそうですが、それでも学生さんと一緒に学科教習を気まずく受けなければならない問題が残っています。

それを回避する方法を二つ紹介します。


ひとつは教習所を上手に選ぶ方法。オンライン学科教習を取り入れている教習所もたくさんあります。

自宅で動画を見ればそれでOKってことですね。


ただYoutubeを見るのと違って50分間ずっと画面を見続けなければならず、何度か目をそらすと無効になるのであまり楽ではないようです。


教習所が空いている時期・時間をねらって通学するのもアリです。

教習所は繁忙期と閑散期の差が大きいです。

春休みとか夏休みとか、学生さんの長期休みは朝から晩までいっぱいなので、絶対避けたほうがいいです。

その他の時期なら、昼間は空いているとか平日夜は誰もいないなんてことがあります。


ただ、教習所が混雑する時期は全国同じではなく地域や教習所ごとバラバラです。

近くに高校や大学があるとか合宿教習をやっているとかで変わるんですね。

これは外部からみてもわからないので、希望する教習所に聞くしかありません。


最近の教習所はサービス業が定着し親切な対応をしてくれます。「あまり混んでいる時間に教習を受けたくないな」と言えば空いている時間への変更もできます。

ただ繁忙期はこのような対応ができないのですね。


もうひとつは簡単な免許を先に一発試験で取得する方法。

一発試験は厳しいのですが、合格しやすい免許もあります。

欠格期間が終わらないとダメで手間がかかりますが、何らかの免許があれば学科免除になり、教習所では技能教習だけ受ければOKになります。

ちなみに原付と小型特殊免許は学科免除になりません。

おすすめは普通自動二輪のAT小型限定免許。原付スクーターに乗ったことがある方なら何度かチャレンジすれば合格できると思います。

(合格後にどこかの教習所で取得時講習を受なければなりませんが、応急救護3時間だけ耐えれば大丈夫です。)


トラック系の免許まで再取得しようとする方は大型特殊免許をおススメします。

(取得時講習はないのですが、教習所で普通免許などをとるときに応急救護3時間だけ受講しなければなりません。)


ということで運転免許再取得について紹介しました。