免許条件に「中型車は中型車8tに限る」と書いてある方いますか?
実はこの「中型8トン限定」というのはすごい免許なんですね。
今もしこれと同じ免許を取るために必要な金額は50万円くらいかかると思います。
内訳は普通免許に30万+中型免許に20万くらいといったところでしょうか。
この「中型8トン限定」免許とは昔々の普通免許のことをいいます。
昔々なので2つ前の普通免許ということですよね。
平成29年に準中型免許というものが新設されました。
さらに遡ると平成19年に中型免許が新設されました。
今まで普通免許で「このぐらいの大きさの車まで運転できた」のに、新しく免許できたので明日からは乗れなくなっちゃう・・。これでは困りますよね。
なので法律が改正されてもそれまで持っていた免許の権利というものはそのまま継続されるということです。これを既得権と言います。
中型免許が新設された平成19年より前は、普通免許と大型免許しかありませんでした
その時の普通免許を持っていると結構な大きさもトラックまで運転することができたのです。
昔々の普通免許(現在の中型8t限定免許)で運転できる自動車
【昔々の普通免許(現在の中型8t限定免許)で運転できる自動車】車両総重量8トン未満、最大積載量5トン未満、乗車定員10人以下の自動車
これが中型免許が新設されたことによってそれまでの普通免許が中型車8トン限定免許に変わったんですね
ちなみにこの中型車は8tに限るの8トンは車両総重量のことを示しています
車両総重量8トン未満というのはどのような車かというと一般的に言う4トンラックのことです
4トントラックというと現在も物流の主力となっている大きさですよね
現在4トントラックに乗ろうとした場合必要「中型免許」が必要になります!
中型免許を取るためには、まず普通免許などをとって最低2年の運転経験を積み、さらに中型免許取るという手順を取らなければなりません。教習所に行くとしたら2回通わなければならないということになります。
冒頭でお伝えした50万円の価値というのは普通免許+中型免許のおおむねの取得費用になります
中型8トン限定免許というのは今では考えられないくらい広い範囲の自動車を運転することができる免許です。
中型8トン限定免許の凄いところがもう一つあります
それは運転免許更新の際に行われる視力試験が簡単!ということ!
免許更新における視力試験は大きく2つに分かれます
ひとつは「簡単視力」で片眼0.3両眼0.7 これが見えれば okです。
もう一つは「難しい視力」片眼0.5両眼0.8+深視力が必要です
現在の免許制度では簡単視力が適用されるのは4輪では普通車・大特だけで、他の準中型・中型・大型・牽引などのトラック系の免許は難しい視力基準となっています
現在は2トン車を運転するにも「難しい視力」試験をクリアしないとダメなのです。
視力試験で特に難しいのが深視力。3本の棒を使った奥行き知覚の検査で、免許更新のときに不安になる方も多いようです。
8トン限定免許は深視力検査なしで4トントラックを運転することができるのです!
この8トン限定免許を失うパターンがあります
それは上位の免許を取得したときです
上位というのは中型免許・大型免許(二種)です。
マイクロバスを運転するから8t限定を解除する、といった場合も当てはまります。
大型免許を取得すればどんな自動車でも運転できるようになります。
ですが、視力試験が厳しくなることは注意してください。
上位免許を取得して8トン限定免許を失うと年齢を重ねて免許を返納する時、困ることがあります。
免許の返納は2つパターンがありまして一つは免許書を全てを返納するものもう一つは車種ごとに返納するものです
例えば、大型免許まで持っている方が視力試験のクリアが難しくなったので簡単な視力で運転できる車種だけ残して返納するとします
この場合難しい視力試験がある大型・中型・準中型の範囲を返納することになります
残るのは普通免許ですが、これは現行の法律で言う普通免許になります
現行の法律でいう普通免許ば運転できる車種の範囲が狭く2トン車を運転することもできません
8トン限定免許のままなら簡単視力でずっと4トントラックまで運転できるので、視力に自信のない方は上位免許取得前によく考えたほうがよいですね。
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