はじめての免許「教習所」に行く前に準備することを紹介します。

「初めて免許を取る!」という方へ、教習所に行く前に「絶対に準備しておいた方が良いこと」を4つ紹介します。

準備というのは料金や書類を揃えるということだけでなく「決めておく」ことも含みます。


何も準備しなくても、教習所に行けばきっと職員の方が丁寧に説明してくれますが、おそらく時間がメチャメチャかかります。

免許をとるための手続きがたくさんあるからです。


長く説明を聞いているうちに面倒になって、「じゃそれでいいです」なんて適当に決めてしまうと大変!

後から変更できないこともあり後悔することになるかもしれません。

1 何の免許をとるか決める


教習所に行ってまず聞かれるのが「どの免許にしますか?」。

初めての免許といえば「普通免許」ですが、MTとATの二種類があります。

また、このほかに小さなトラックを運転できる「準中型免許」も選択肢に入ります。

これは慎重に決めた方が良いので、あらかじめ考えておいてください。

それぞれどのような免許か簡単に説明します。


MT(マニュアルトランスミッション)とは限定ナシの「普通免許」のこと。

アクセル・ブレーキ・クラッチの3つのペダルを操作して運転します。

この免許があれば次に紹介するAT車を含めどのような普通自動車でも運転することができます。

MTはスポーツカーや商用車などに使われていますが、最近は出合うことは稀になってきました。

運転する機会はほんと少ないです。


AT(オートマチックトランスミッション)とはAT限定の「普通免許」で、アクセルとブレーキだけのAT車(2ペダル)だけを運転することができます。

クラッチ操作のある自動車を運転することはできません。

ですが現在、ほとんどの自動車はAT車。特にこだわりがなければATで良いと思います。


準中型免許とは小さなトラック(車両総重量3.5トン以上7.5トン未満 最大積載量2トン以上4.5トン未満 乗車定員10人以下)まで運転することができる免許。

もちろん普通自動車のMTもATも運転することができます。

これをもっていれば、職場によってはトラックで配達など、普通免許しか持たない同期にはできない仕事を任されることがあるかもしれません。

将来「もっと大きな車に乗りたい」と考えている方にはお勧めです。ちなみに準中型免許にはAT限定はありません。

「今はなかなか決められない」という方はAT限定の「普通免許」が良いと思います。

MTが必要になったら、後で教習所でAT限定の「解除」をすることができます(4時限の教習と技能試験(審査)に合格すること)。

自動車の運転練習である技能教習は、準中型は41時限、MT「普通」は34時限、AT(普通AT限定)は31時限です。

この時限数が多いほど難易度が高いと言えそうです。

もちろん教習料金も準中型一番高く、ついでMT、ATが一番安くなっていることがほとんどです。

☑ 普通(MT)、AT限定、準中型のどの免許にするか決めておく
☑ 迷ったらAT限定「普通免許」。そのあと限定解除

2 適性テストの準備

何の免許を取るか決めたら「適性テスト」の準備をしてください。

適性テストとは運転に必要な能力があるかというテストで、主に視力、他に聴力や色彩、体の動きの確認があります。


普通免許に必要な視力は片眼0.3以上、両眼0.7以上。

見えない方は眼鏡やコンタクトレンズを用意してください。

「普通免許をとりたい」と眼鏡屋さんに行けば基準に合うレンズを選んでくれます。


準中型免許は視力の基準が普通免許より厳しく、合格基準は片眼0.5以上両眼0.8以上です。

また別に深視力検査をクリアしなければなりません。

この深視力検査はコツをつかむのがちょっと難しく、特に初めての方は苦労します。

耳が不自由な方、指の一部の欠損や手足の動きに不自由のある方、そのほか運転に影響する病気のある方は、その旨を教習所の職員さんに伝えてください。

「こんなこと知られたら免許がとれなくなるのでは」なんて思うかもしれませんが大丈夫。

運転免許の取得可否について、現在は「人ごと」の対応がされています。

体の様子はひとりひとり違いますからね。(運転免許センターで「運転適性相談」を受け免許に「条件」がつくかもしれません。)

教習所を卒業した後「実は両耳補聴器を使ってまして・・」なんていうと、最悪教習のやり直しなんてことになるかもしれません。

☑ 眼鏡やコンタクトレンズを用意する。
☑ 準中型免許は「深視力」検査対策を。
☑ 体の状態について、申告する。

3 書類の準備


運転免許は情報のかたまり。そのためいくつかの書類を揃えなければなりません。


まずは本籍地記載のある住民票。

正確な氏名・住所・本籍などをとるためです。

運転免許証って一番メジャーな身分証明。

なので一文字も間違っていてはいけません。

高橋さんの「高」が、実は「髙」でしたなんてのはダメなのです。

教習所と各都道府県の免許センターはつながっており、教習所で登録した氏名や住所・本籍が運転免許に記載されます。

住民票はお住まいの地域の役所などで数百円で取ることができます。

都道府県によっては教習所では本籍が必要ない場合もあるので、心配な方は事前に聞いてみてください。


住民票をとったついでに自分の本籍地がどこなのか目を通しておきましょう。

仮免許をもらうときに「確認してください」なんて言われことがあります。

次は「本人確認」をするための身分証明。

「なりすまし」で教習を受けることがないよう、本人しか持ちえない書類を出してくださいと言われます。

健康保険証やパスポートが良いと思います。

マイナンバーカードも良いですが、番号を隠さなくてはならないです。

学生証は教習所に通っている間に学校を卒業してしまうと効力を失うので、おすすめできません。

教習所で顔写真をとりますが書類や仮免許に貼られるもので、運転免許証には使われません。

なので、うつりが悪くても気にしないでください。

長く使うことになる運転免許証の顔写真は免許センターに行ったとき撮影されます。

☑ 本籍地記載の住民票を取り寄せる
☑ 「本人確認」の書類を用意する
☑ 顔写真の本番は「免許センター」

4 免許をいつまでにとるか決めておく

運転免許をいつまでにとるのか、計画を立てておいてください。

教習の進め方と期限は細かく決まっています。


学科教習は連続して何時間でも受けることができますが、運転の練習である技能教習は1日で2時限(応用走行は3時限)しか受けることができません。

そのためどんなに頑張っても免許取得までに一か月近くかかるのが普通です。

年度末など込み合う時期は数か月かかることがあります。

また「9か月以内に教習を終えなければならない」と決められています。

これを過ぎるとこれまでの教習がすべて無効になることがあります。

合宿免許に行く



春休みや夏休みなどまとまった時間を運転免許取得に充てることができるのなら「合宿免許」がおすすめです。

あらかじめスケジュールが決められており、その通りこなせば20日ほどで免許を取得できます。

費用もやたら安いのが特徴です。

教習所が用意する宿泊施設に滞在しながら教習を受けます。

旅行気分でよい思いでがつくれるかも。

ですが遠くまで移動し慣れない生活を送るのが苦手と思う方にはお勧めできません。



近くの教習所に行く1


自宅から近くの教習所に通う「通学」は時間はかかりますが、自分のペースで進めることができます。

込み合う時期がありますので、「仕事ですぐに車を使う」とか「進学で〇月には引っ越す」なんて予定がある方はやめに教習所に混雑状況などを問い合わせてください。

近くの教習所に行く2


9か月の教習期限内ならどのように教習をうけても良いです。

春休みの3月から教習を開始して4月からは学校へ。

その間教習はお休み。

夏休みに教習を再開して残りを終わらせるという方法もあります。

この場合、12月までに教習を終えればいいですからね。

また期限内なら教習所間での「転校」もできます。

必要があれば利用してください。


ちなみに仮免許の有効期間は6か月です。

教習所の卒業検定を受けるときに必要なので、じっくり9か月かけて教習を進めようと思っている方は、あまりにも早く仮免許をとってしまうと後で困るので注意してください。

「いつまでに免許をとりたい」とか「じっくり進めたい」などの計画をはじめに伝えておけば、希望に合わせて教習を進めてくれるはずです。

教習所ごとにもっとおすすめのコースもあるかもしれませんので、遠慮しないで相談すると良いです。

☑ 免許をいつまでに取りたいか希望を決めておく
☑ 教習と仮免許の「期限」は9か月、6か月
☑ 途中の転校・中断もできる

ということで教習所に行く前に「絶対に準備しておいた方が良いこと」を紹介しました。