横断歩道に歩行者がいたらどうしたらよいのか・・
免許を持っているけどいまいち自信を持てないのが横断歩道での行動。
横断歩行者がいたら渡らせないといけないというのは分かっていますが、渡るかどうかなんて分かりにくいし・・。
だいたい歩行者も車が来たら横断しないで待っているし、運転中はいろいろなところを確認しなきゃならないので、どちらかというと横断歩行者に気を遣うことは少ないかも・・。
ところが横断歩行者に気づかず渡らせないと、警察官の取り締まりを受けてしまう。
いろいろ思うところはありますが、今回は道路交通法を参考に私たちドライバーが横断歩道でやらなきゃいけないことについて解説します。
信号付きの横断歩道と信号のない横断歩道では気を付けることが違う
まず横断歩道についてまとめてみます。
横断歩道は大きく分けて2つ。
信号付きの横断歩道と信号のない横断歩道です。
信号付きの横断歩道は、学校の近くとか広い道路にある押しボタン式信号がついている横断歩道です。
基本的に信号はいつも青で車は普通に通行できますが、歩行者が横断したいと思ってボタンを押すと信号が赤になって車が止まり横断できるようになります。
この横断歩道には歩行者用の信号があって、歩行者はこの信号に従って通行しなければなりません。
信号付きの横断歩道では、歩行者も車も自分の信号に従うということです。
なので、信号が青の時に横断歩道のそばに渡りたそうな人がいても車は信号に従ってそのまま進むことができます。
信号を守るという判断で大丈夫です。
もう一つが信号の無い横断歩道。
このタイプは通行方法をその場で指示するものがないので、横断歩行者と車の判断によって行動することになります。
ここで免許をとるとき教わったように、横断歩行者優先ということになるんですね。
よく取り締まりが行われるのはこのパターンの横断歩道。
ちなみに信号のある交差点で青信号に従って進むとき、右左折する先に横断歩道がありますよね。
この横断歩道の信号は青(たいてい)なので歩行者も車も信号に従って進行することになりますが、車は「できるだけ安全な速度と方法で進行しなければならない」ので横断者の通行を妨げてはいけません。
まとめると、信号機のある横断歩道は歩行者も車も信号に従う。
信号機の無い横断歩道や右左折先に横断歩道がある時は、歩行者が優先ということになります。
車が特に気をつけなければならないのは、信号機のない横断歩道ですね。
では信号機のない横断歩道で、体的にどうやって横断歩行者に対応したらよいか考えてみます。
本当に気を付けるべき!信号のない横断歩道
まずは横断歩道があることに気づかないといけないですよね。
横断歩道はたいていシマシマの標示になっていて、標識もちゃんとついています。
でもこんな小さい標識、気づかないことが多いかもしれません。
ちなみに道路工事で路面が剥がされているときこのシマシマが消えていることがあります。
工事の方が臨時で線を引いてくれるのですが、もしこの線がなくても標識があれば横断歩道とみなされるようなので、横断歩行者がいたら停止しなければなりません。
手前50m と30m の地点に横断歩道があることを示す標示があるので、これを見たら数秒後に横断歩道に差し掛かると思ってください。
ただこの標示は絶対に設置されているわけではないようです。
横断歩道の手前の路面の色を変えて対応しているところもあるので、色が変わったら何か意味があって注意しなさいと思った方がいいのでしょう。
この表示は信号機の無い横断歩道の手前にだけ設置されています。押しボタン式の信号がある横断歩道にはないので、見かけたら本当に注意しなければならないですね。
住宅街や比較的狭い道路には横断歩道は多く設置されていて、幹線道路や車の通行が多いところでは押しボタン式の横断歩道が多いと思います。
道路によって横断歩道に対する注意の程度に差がありますね。
とにかく横断歩道があることに少しでも早く気付かないと判断が遅れて損をするということです。
次に横断歩道に近づいた時どうすれば良いかを考えてみます。
絶対に知っておきたい!横断歩道での「3つの対応」
横断者がいないとき
絶対に横断者がいないときはそのまま進行することができます。
見通しの良い横断歩道でまったく誰もいない時はスピードも起こさず通過して ok です。
横断者がいるとき
歩行者などが横断している時、または横断しようとしている時は停止して道を譲らなければなりません。
横断しているときなので横断歩道内に誰かいたら止まらなければなりません。
横断しようとしている歩行者がいる状況。
まだ横断していないけれど渡りそうだなっていうそぶりがある人ですよね。
横断歩道の近くにいて道路も方を見ていたり立ち止まっている人がいたら車はもう止まらなきゃいけないようです。
今のタイミングで横断してきても絶対車の方が先に通過できるのでぶつからないという状況でも止まらなければなりません。
車から見たらやりすぎ?って思うレベルかもしれませんが、歩行者が安心して道路を渡るためには車にそのぐらいの意識が必要なのだと思います。
横断者がいるかいないか明らかでないとき
横断歩道に近づいたとき横断する人がいるかいないか明らかでない時は手前で停止できるように速度を落として進まなければならないというルールがあります。
横断する人がいるかいないか分からない時というのは、近くに人がいるけど横断するかどうか判断できないとか横断歩道の近くに木があってよく見えないなんて場合が該当します。
横断歩道が右から左まで全部見渡せない時は渡る人がいるかどうか確認できないので、速度を落とさなければならないということです。
この全部見渡せない時っていうのは意外とあって、カーブの先や下り坂、看板や建物で常に見えない横断歩道もあるし、対向車線が混んでいてしかもトラックがいる場合なども見えないですよね。
このようなときはすべてこのルールのとおり速度を落とさなければなりません。
どの程度まで落とすかは決まっていませんが、歩行者が横断してきても停止できるようにということなので、ブレーキを軽くかける程度の減速は必要だと思います。
とにかく、渡るかどうかわからないときや横断歩道が全て見ないときは何らかの減速行動をとらなければならないということです。
事故寸前?横断歩道直前での停止車両への対応
横断歩道の手前で別の車が停止している時の通行方法もあります。
昔からあるルールで教習所の学科でもやると思います。
横断歩道の手前で別の車が停止しているとき、その横を通って前方に出る前に一時停止をしなければなりません。
この場合は歩行者がまさに横断してくることが考えられるので、前に入れる前に一時停止しないと危険ですよね。
ただ現実には停止している車のほとんどは人を横断させるためではなくコンビニ行くとか、配達とか全く別の目的なことが多いです。
でもこんな場合も停止しないと違反となります。
遭遇する確率は少ないと思いますが注意をしてください。
横断歩道手前に車が止まっているということは横断歩道全体が見渡せない状況ですよね。
そうすると先ほど紹介したような行動をとるようになると思います。
見えない部分が気になれば自然と停止するぐらいまで減速しますよね。
こういうことで横断歩行者がいるかいないか分からない状態での対応を常にできれば車が止まっていても同じような行動ができるので、事故にもならないし取り締まりに遭う確率も減るのではないでしょうか。
ということで横断歩道でやらなければならない3つの方法を紹介しました。